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勘弁してほしい。なぜ、何度も“あの話”を持ち出すの?

泉野晶代

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テーマ:家族の問題



身近な人に
過去の出来事を何かの拍子に持ち出されたり、

「もう何度も謝ったのに…」と感じるような言葉を、
繰り返しぶつけられたことはありませんか?

一度や二度、誰しも経験があるかもしれません。

「もう終わった話でしょ…勘弁してよ」
そんな気持ち、わかります。

とくに、夫婦や親子のあいだでは
こうした会話が起こりやすいものです。

実は私自身も、
言ってしまったこともあれば、
言われたこともあります(苦笑)。

人は「何かを見て」「聞いて」「感じた」とき、
心の中に“感情”が生まれますよね。

たとえばホラー映画を見れば怖さが、
感動的なドラマを見れば涙がこみ上げてきます。

そして、
過去に体験した“感情”と似た場面になると、
そのときの感情がふとよみがえってしまうんです。

その感情に突き動かされて、
つい“あの言葉”が出てきてしまう。

本人も「やめたい」「蒸し返したくない」
と思っているのに、止められないこともあるのです。

だからこそ、
過去のことを繰り返し持ち出して責めるような言動も、
冷静になった後には
「言わなきゃよかった…」と後悔していたりします。

我慢できるときもありますが、
一番身近な相手だからこそ、
つい感情があふれてしまうんですよね。

こうした「未完了の感情」は、
誰かに共感され、理解されることで
少しずつ癒えていくと言われています。

とくに“つらかったこと”や“納得できなかったこと”は、
誰かに「ちゃんと受け止めてもらう」ことで、
消化されていくのです。

繰り返し同じ話をされるのは、
その人の中にまだ受け止めきれていない感情がある証拠。

体の傷は見ればわかりますが、
心の傷は、目に見えません。

だからこそ、
どれだけあなたが誠意をもって謝っても、
本当に大丈夫かどうかは、
相手の中にしか答えがないのです。

また同じ話をされると、
「もう勘弁してよ」と言いたくなるかもしれません。
反発して、言い返したくなることもあるでしょう。

でも、そこでほんの少し立ち止まり、
「まだ心が痛いんだな」と感じてみてください。

「そうだったね」
「そんなことがあったね」
「つらかったよね」

そんな風に、ただ“そっと受け止める”だけで、
相手の心は少しずつ癒えていきます。

そして不思議なことに、
あなた自身の心も軽くなっていくのです。

関係性は、
少しずつ、けれど確実に変わっていきます。

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泉野晶代
専門家

泉野晶代(メンタルコーチ)

office is. (オフィス イズ)

日常で役立つNLP心理学であらゆる種類の「生きづらさ」の解消を目指す。特に人との境界線を明白に示すことで、他人への割り切りと受容ができるよう促し、自分も他人も大切にする生き方を提案する。

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