自分の良さが分からない
未来を左右する「視野」
臨時収入があったらあなたはどうしますか?
① お金を貯める
② 美味しい物でも食べにいく。または欲しかったものを買う
③ 本や参考書を買う
もちろんこの他にも色々な選択肢があると思います。
ご存じの方も多いと思いますが
スタンフォード大学が行った「マシュマロ実験」
簡単に説明すると
15分間留守にするので
子供に待っている間、
目の前にあるマシュマロを食べずに待てたら、マシュマロがもう1つもらえますよ。
という実験です。
結局
3分の2の子は待てずに食べてしまい、
残りの3分の1の子は15分間待つことができ、2つマシュマロをもらえました。
その後、我慢できた3分の1の子供達を追跡調査しました。
18年後、その子供達は、
SATの試験点数、そして、自制心のテストにおいても優秀だと評価されたということです。
実際、ハーバード大学で
「子供が自分の親よりも経済的に裕福になる要因は何か」という調査も行われました。
経済的に成功する、あるいは豊かになるという相互関係を持つ要因は、
意識決定をする時に、
目先で行動する 「短期的視野」なのか
もしくは、
未来の満足を得る考え方の「長期的視野」なのかの違いだったそうです。
下記はイチロー選手の小学校の時の作文です。ご承知の方も多いと思います。
☆ ☆ ☆ ☆
僕の夢
僕の夢は一流のプロ野球選手になることです。
そのためには中学、高校と全国大会に出て活躍しなければなりません。
活躍できるようになるためには練習が必要です。
僕は三歳の時から練習を始めています。
三歳から七歳までは半年ぐらいやっていましたが、
三年生の時から今までは365日、360日は毎日激しい練習をやっています。
だから、一週間中で友達と遊べる時間は五、六時間です。
そんなに練習をやっているのだから、必ずプロ野球の選手になれるとおもいます。
そして、その球団は中日ドラゴンズか、西武ライオンズです。ドラフト入団で契約金は一億円以上が目標です。
僕が自信のあるのは投手か打撃です。
去年の夏、僕たちは全国大会に行きました。
そしてほとんどの選手を、見てきましたが自分が大会ナンバーワン選手と確信でき、
打撃では県大会四試合のうちホームラン二本を打ちました。
そして全体を通じが打率は五割八分三厘でした。このように自分でも納得のいく成績でした。
そして僕たちは一年間負け知らずで野球ができました。だからこの調子でこれからもがんばります。
そして僕が一流の選手になって試合に出られるようになったら、
お世話になった人に招待券を配って応援してもらうのも夢の一つです。
とにかく一番大きな夢は野球選手になることです。
愛知県西春日井郡とよなり小学校六年二組 鈴木 一郎
☆ ☆ ☆ ☆
イチロー少年、友達との遊ぶ時間に触れていますが、
その時間より未来の「夢」のため、
練習を選択するという「長期的視野」を持っていたのだと納得します。
冒頭の質問に戻りますが
①を選んだ方は、「今の経済状況から未来を見据えて貯金する」
②を選んだ方は、「普段いっぱい頑張っているからこそ、自分にご褒美を与える」
そして③を選んだ方は、「将来得たいことの為に本や参考書を買う」等の意図があるかもしれません。
どれを選んだとしてもそれぞれの考え方のメリットがあります。
ただ、短期的視野なのか、長期的視野なのか
どちらのパターンが習慣化されているのか、自分のことを知ることが出来ますね。
人は、「才能」で生きているのではなくて「習慣」で生きていると言えます。
しかし、これを読んでみて、
もし、より良い未来を得ているイメージがあるのなら
例えば
:朝の楽な身体を思い、寝る前のお酒をやめてみる。
:運動不足を解消するため、朝食を食べる前に、少し運動をしてから食べてみる。
:身体の代謝を促す為、シャワーではなくて、湯船に週に1、2度浸かってみる。
:休日、家でゴロゴロする前に、散歩や軽い運動をしてみる。
など、
桜咲くこの時期
ほんの少しの「長期的視野」の経験を増やし
未来の自分の可能性や豊かさをイメージし行動を始めるのも楽しいかもしれませんね。