「仲良くしなきゃ」にしばられた心

食器やアクセサリー、鏡など、身の回りのモノが
突然壊れたとき
どんな声が響きますか?
「なんか嫌なことが起こりそう…」
それとも
「これはもう必要ないものだったんだな」
どちらの声を信じているかで
あなたの方法性が変わります。
こうしたことが起きたときに
「私は、大丈夫ですか?」と
尋ねられることがあります。
心理学的にいえば、
「あなたが信じたほうが正解」です。
人は意識したものを脳が
探し始めるという特質があります。
不吉な前兆だと思えば、
その後の出来事に「やっぱり」と関連づけ
逆に「不要になったから壊れた」と捉えれば、
新しいものを受け入れる準備が整い、現実にも変化が起こります。
これは「焦点化の法則」や
「カラーバス効果」と呼ばれる現象です。
私たちは、意識を向けたものを見やすくなるのです。
だからこそ
「自分が何に焦点を当てているのか」に気づくことは大切です。
例えば、何か失敗したときに
「誰かに非難されるかも」と不安になる人は、
日常的に“非難”を意識している可能性があります。
すると、脳は“非難”に関連する情報ばかりを拾い集め、
ますます思考がその方向に傾いてしまうのです。
また、日常の中には
「一貫性の法則」や
「返報性の法則」など、
知らずに影響を受けている心理の働きもあります。
意識の焦点を変え、
身を置く環境を選び、
感情を動かす体験を重ねること。
それが、人生を変えていく確かなステップです。



