IP外反母趾
外反母趾になる原因の多くは、普段の「生活習慣」の中に潜んでいます。
例えば、足に合わない靴を履き続けたり、運動不足気味だったり、歩き方や靴の履き方によっても、外反母趾発症の原因になったりするからです。
従って、外反母趾を発症させる原因である足指を動かすための筋力を束縛してしまうような生活習慣や、足に負担を掛け続けるような履物を見直さなければ、根本的な要因を取り除くことが出来ず、症状が悪化し続けて悩み続けるという状態が長く続いてしまうのです。
外反母趾は足先の形状よりも靴のつま先が細い靴や脱いだり履いたりが簡単にできるスリップオンタイプの靴や踵を持ち上げてつま先に荷重を集めてしまうようなハイヒールを履く機会が多い人ほど、発症のリスクを高めます。
具体的に解説すると、外反母趾は足指を閉じ込めて自然な足指の動きを束縛するようなつま先のデザインが足先よりもスリムな靴、足が靴先に突っ込んでしまい易いスリップオンタイプの靴、足先や足指の付け根に荷重を集めてしまうヒールが高い靴等で「足の横アーチ」という親指の付け根と小指の付け根を結ぶライン上に形成されているアーチ構造を潰して足の横幅が広がってしまうのに対し、つま先の細い靴先との組み合わせによって足指の先が窄められ、足指の付け根を起点として指先が曲がり、指の付け根に角度が生じて関節が「くの字」に変形し、変形して出っ張った親指の付け根が靴の横幅に圧迫されて痛みを生じるという流れで発症します。
従って、普段履く靴が足の健康を損ねることがないように慎重に選択する事やTPOに合わせて「履き分ける」事が重要です。
また、靴をきちんと履く習慣や、正しい歩き方を身につけることも大事な予防習慣となります。
具体的には、足指の先から靴先の間に1cm程の余裕寸を確保できる適正サイズのウォーキングシューズを選択して、つま先の方から靴紐をしっかり締めて靴の中で足指の動きを促進する余裕寸が維持されるようにして履き、積極的に歩きましょう。
家の中では裸足で椅子に座り、床に広げたタオルを足指で左右交互に掴んで持ち上げては離すというタオル掴み運動をお試し下さい。
片足20回を1セットにして、1日3回程を続けてみて下さい。
そして、室内履きとして布草履を履くのもお勧めです。
さらに、正しい歩き方も身につけましょう。
股関節を起点とした脚の振り子運動を意識して、つま先を上げて自然にカカトから接地しましょう。
カカトが接地する際には膝を真っすぐに伸ばしましょう。
視線は少し遠くに合わせるようにして背筋を伸ばしましょう。
腕を軽く振って歩くと、体が左右にブレずに安定して歩けます。
当相談室では「足のカウンセリング」で詳細に足の状態を調べ、一人一人の足の状態に即したサポートを調整加工した健康靴をご提供しています。
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