実感とかけ離れた様々な出来事
中国では小児科医が不足していて、子供が病気になって病院に行っても診療待ちの行列が捌けずに診てもらえず、朝の4時や5時から診療待ちをするのが当たり前になっているのだそうで、診療の整理券をダフ屋のような連中が並んで手に入れ、その整理券を両親に高額で売りさばく行為が横行しているという報道がありました。
そのため、国が一人っ子政策を止めても、不安な親たちが二人目の子を持つのを躊躇う傾向があるのだとか・・・。
その背景には小児科医の給料が仕事の内容の割には安いという問題があるそうです・・・。
翻って日本では、保育園の数が少なくて我が子を保育園に入れられない母親が、仕事を辞めざるを得ないという書き込みが話題となりました。
「一億総活躍社会」を謳う政府と子育てのために離職せざるを得ない母親の現実との乖離が問題なのに、匿名の書き込みだから事実かどうかは確かめようがないという論点で、この問題への真剣な議論を避けたような格好になってしまった事から、そこが問題点ではないだろうという母親たちの抗議行動がありました。
匿名ではなく、自分たちの現実を示す形で母親たちが抗議行動をしたのです。
中国では一人っ子政策による少子化が問題となっていますが、日本でもずっと以前から少子化が問題となっていました。
少子超高齢社会という現実が来ることが指摘され言われ続けていたのに、未だに対策が後手後手になっているという現実。
オリンピックの聖火台の問題にしても、賃金の引き上げにしても、デフレの克服や経済再生にしても、掛け声と実感との乖離が経済格差のように広がってきているような気がします。
「#給料落ちたの私だ」とか「#解雇されたの私だ」とか「#残業代未払いなの私だ」とか「#奨学金返せないの私だ」という様々な抗議の声が聞こえてくるようです。
追記:「#保育士辞めたの私だ」という保育士さんの待遇改善の抗議活動に賛同が広がっているようですね。
生活者が声を上げて政治に現実問題を突きつけるのはとても良い傾向だと思います。
その一つ一つの積み重ねが生活と政治と有権者との関係を深め、有権者の意識を高めていくのだろうと思いますし、政治を生活者の側に近づけていく大事なプロセスなのだと思います。
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