IP外反母趾
人間にとって、足は建物の基礎(土台)と同じように重要な器官です。
もしも建物の基礎工事を手抜きしたら、それは重大な欠陥工事になりますよね。
最悪の場合、建物が崩壊する可能性もあるでしょうし、そうでなくても壁に亀裂が入ったり傾いたりしてしまいます。
同じように足が体を支える能力を失えば、場合によっては寝たきりになったり、車椅子での生活を余儀なくされかねませんし、歩くのが不自由になったり、歩くのが嫌いになったり、足や膝の痛みや腰痛に悩まされるということになります。
外反母趾になった方が足首周りの痛みや膝の痛み、腰痛に悩まされる事が多いのも、2本の足で立つ人間の土台として、足が体全体に与える影響の大きさを物語っています。
オムロンヘルスケアとワコールによる外国人男性への調査によれば、日本人女性の残念なところの第一位が「歩き方」であり、第三位が「姿勢」という結果だったそうです。
私も以前フランスの方から、「多くの日本人の足が曲がっているね」と指摘された事がありました。
この事は、私達が足の健康やその影響について、まだまだ無関心であることの証明なのではないでしょうか?
足のトラブルとして「外反母趾」は良く知られた言葉ですが、原因やその影響についてはあまり理解されていないのが現実ではないでしょうか?
重要なのは、足が何のための器官で、どんな機能を担っているのかを正しく知る事ではないでしょうか?
つづく
「足と靴の相談室」ロビンフット長津田 http://www.robinfoot.co.jp/
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