戦争と平和
私は小学生の頃、東京浅草に住んでいました。
あの日、浅草から見上げた空に東京オリンピックの開会式で航空自衛隊のブルーインパルスが描くオリンピックのシンボルマークの五輪が色鮮やかだったことをはっきりと覚えています。
その後、学校の授業の一環で、市川崑監督の東京オリンピックの公式記録映画を見ました。
新幹線も首都高速道路も東京オリンピックに間に合わせるために整備されたあの時代。
戦後復興を象徴し、日本人が明日への希望に満ちていた時代の東京オリンピックという国際的祭典。
三波春夫の歌う「東京五輪音頭」が街中に流れていたあの頃。
2020年の東京オリンピックに私たちは何を託すべきなのでしょう?
オリンピック開催国としての誇り?スポーツという人類共通の価値観を通して、政治や宗教や人種の壁を乗り越えた共通理念を高め合うこと?オリンピック開催を契機とした経済の復興?日本として、東京として、何を世界にアピールすべきなのでしょうか?
私は東日本大震災と未曾有の原子力災害に、いかに日本が立ち向かってきたかを世界にアピールすることが大事だと思っています。
7年後、あの大災害を乗り越え、明るい未来への指針を世界に示すことが出来るかどうかが、2020年の東京オリンピックが持つ国民的意義の一つだと思うのです。
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