強度の外反母趾に悩むご婦人

小黒健二

小黒健二

テーマ:外反母趾

百貨店で購入された有名ブランドのコンフォートシューズに整形外科で製作途中のインソールを試用しているという強度の外反母趾のご婦人がご来店されました。

インソールは何日か試されてから最後の仕上げをするのだそうです。
確かに未完成品と思えるインソールが靴の中に入っていました。
*(製作途中のインソールはアーチの凹凸が低めに抑えられていました。
また、サイドジッパーだけで脱ぎ履きしているため、靴ひもがユルユルのままでした。
これでは、足が前のめりに移動してしまうので、変形したつま先にプレッシャーが掛かるのは当然です。
インソールと靴との相性や正しい靴の履き方、歩き方を啓蒙するだけでも足への負担は軽減出来るはず・・・。
医療機関も積極的に誤った生活習慣に対する啓蒙活動をして欲しいと願わずにはいられません・・・。)

「足のカウンセリング」を始めると、足の横アーチがかなり潰れて扁平になっていました。
足裏にはタコ、ウオノメが出来ていて、絆創膏を張り付けていました。
足の指先や指と指の間にも角質が出来ていて、歩いていると痛くなるのだそうで、ガーゼを指先に巻いていらっしゃいました。

骨盤の歪みと脊椎の歪みがありました。
頸椎にも問題があるそうです。
足長は22.5cm程なのですが、足の横アーチが崩れて扁平になっているので、親指と小指の付け根を通る足幅が広がってしまい(開張足:かいちょうそく)、幅で合わせると24cmの足長の靴でないと足が入りません。

とりあえず、24cmのテストシューズを組み立てて履いて歩いていただきました。
「なんか、足の裏からグッと押されるようなんですが・・・。インソールも靴も固く感じるんですけど・・・。」と不安顔のご婦人。
「そうでしょうね・・・。今お使いの靴もインソールも柔らかめですから、比べると固めに感じるかもしれませんね・・・。でも、歩いているうちに徐々に違和感が薄れてくると思いますよ・・・。」と私。
暫くテストシューズで店内を歩いていただきました。

さあ、テストシューズに慣れてきたところで、ご自身が履いてきた作りかけのインソールが入った既製靴に履き替えて歩いていただきました。
「ああ、柔らかい・・・。でも、足裏のデコボコが物足りない感じ・・・。うーん、何か歩きづらいわね・・・。」とご婦人。
そこで、もう一度テストシューズに履き替えて歩いていただきました。
「ああ、違和感が無くなってきた・・・。返って心地よく感じるわ・・・。なるほどねえ・・・。楽に歩けるかも・・・。」とご婦人。

こうして、このご婦人の健康靴を作ることになりました。
もちろん、テストシューズと違い、作る健康靴のサイズは23cmです。
広がってしまった足幅に合わせて靴の幅を広げます。
30分後、出来上がった健康靴を履いて歩いていただきました。
「お作りした靴は23cmです。」と私。
履いていただくと、無理なく足が納まりました。
「ああ、全然痛くない。」とご婦人。
そのまま、出来上がったばかりの健康靴を履いてお帰りになりました。

「足と靴の相談室」ロビンフット長津田 http://www.robinfoot.co.jp/
30min. http://30min.jp/place/918275
濱ともカード http://www.city.yokohama.lg.jp/kenko/kourei/hamatomo/

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小黒健二
専門家

小黒健二(シューフィッター)

有限会社ロビンフット

足のトラブルの原因は様々ですが、病気や事故が原因でなければ、多くの場合が生活習慣による足の筋力の低下によるものです。「足のカウンセリング」は、生活習慣の見直しと運動による自己管理もアドバイスします。

小黒健二プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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