東京電力という民間会社?

小黒健二

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テーマ:ニュース雑感

私にはとても、東京電力が民間の会社だとは思えないのです。
元々一地域一企業として、国や経産省の意向を反映した半官半民的国策企業なのだと思っています。
ですから、国や官僚が実効的に支配している組織であることを隠すために「民間企業」の姿を取り繕っているだけなのではないかと疑っています。
従って、この度の「実質国有化」という報道を耳にして、何が変わるのかが、まったく分からないのです・・・。

国や官僚は本来の共同責任者であるにも関わらず、「一民間企業の事だから・・・。」と責任を押し付けているようにすら見えます。
東京電力は監督官庁である経産省とズブズブの関係にあり、民間企業としての公平な競争も無いまま、顧客視点で会社を運営する姿勢を放棄しているように見えます。
銀行と官僚の側に立ち、自分達の「企業村」の利益を守る事が企業理念であるかのような体質を晒しています・・・。

元々が半国策企業で、そこに生まれた権益を政治家や官僚が寄ってたかって喰い合い、自分達の中で循環する利益共同体(原子力村?)を作り上げてきたようなものですから、それが今更「実質国有化」されても何も変わらないというか、もっと露骨に国策優先企業になってしまうのではないかと危惧します。
消費税も電力料金も値上げされ、その他の税金もジワジワ上がっている中で、いったい景気刺激策はどこにあるというのでしょうか?
景気が浮揚しなければ、税収が上がらず、私達は「取られ損」のままになってしまう恐れすらあるのです・・・。
 
「足と靴の相談室」ロビンフット長津田 http://www.robinfoot.co.jp/

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