「組木の遊び」と日本の伝統行事と藤沢宿
人間の感情や基本的な行動原理は太古の昔からそれほど変っていないような気がします・・・。
変わったのは、技術の進歩による大幅な利便性と効率性の向上がもたらした生活スタイルや価値観の変化と格差のスピードアップではないでしょうか?。
人間の飽くなき利便性と効率性追求への取り組みは、時間や距離の短縮をもたらし、昔の1年が数日や数時間に感じられる事さえあります。
相対的な時間の流れが速くなり、様々な事柄が短時間で動き、結果がすぐに求められるようになりました。
情報も情報処理速度も加速度的にスピードアップし続け、人間の脳や行動で処理する能力の限界を超えてしまっています。
時間内でいかに効率よく多くの事を成し遂げ、結果をすぐに出すかに追われ、息つく暇も無いほどの処理速度を要求される人間社会。
良い事も悪い事もスピーディに起こり、過程をじっくりと楽しみ、顧みる余裕もなく効率に追われてしまう世の中・・・。
余暇を過ごすことにも利便性を追求し、効率よく多くの遊びを消費してしまおうと考える人さえ居ます・・・。
効率化し、利便性を追求したシステムに付いていける人と取り残される人。
効率化が効率化を産む流れに乗って、今や新しい価値が古い価値を呑み込み、さらにまた新しい価値に呑み込まれるという凄まじい競争が始まっています。
「資本とテクノロジー」すなわち「お金と効率と利便の向上」が世の中を動かし続け、人生に多大な影響を及ぼしているのです。
このままでは、人の感情や人生さえも効率的に処理され、人の気持ちや行動原理さえ効率的か否が最大の価値基準になってしまいそうです・・・。
「強大な資本」と「オーバーテクノロジー」が世の中を動かしているような気がします。
人間の制御能力を超え、人間には使いこなせない程の力を持った資本と技術が人間の飽くなき追及によって肥大化して行く先には何があるのでしょうか?
「足と靴の相談室」ロビンフット長津田 http://www.robinfoot.co.jp/