舞い上がりは内部被ばく10倍

小黒健二

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テーマ:ニュース雑感

昨日の横浜市港北区の新横浜、大倉山など3か所で高い放射線量を測定したというニュースに続いて、驚愕するニュースが飛び込んできました。
東京電力福島第1原発事故で、一度地面に降下し風で舞い上がるなどした放射性セシウムを取り込んだ場合の内部被ばく量は、大気から直接吸入するのに比べて約10倍多いとの解析結果を、日本原子力研究開発機構(茨城県東海村)がまとめた。北九州市で開催中の日本原子力学会で22日、発表される。
という報道です。

横浜市港北区のマンションの屋上で雨水などを排水するための側溝に溜まった土などから高い放射線が検出されたことと繋ぎ合わせて考えると、もしその側溝の土が強風で舞い上がるなどして、それを吸い込んだ場合はどうなるのでしょうか?
公園の土に降り注いだ放射性セシウムなどが強風で舞い上がって、それを吸い込んだ場合はどうなるのでしょうか?
微量の放射線でも直接吸入するのに比べて約10倍多くなるという状況は、具体的にどういう状況で起こり得るのかを示して欲しいと思います。

放射性物質の降下量や分布の予想、実際の放射線量の測定、内部被爆の起こり得る状況とリスクの具体的な開示を急ぐ必要があるのではないでしょうか?
まだまだ放射性物質の内部被爆のメカニズム自体が明確ではないようです。汚染表土の問題はもとより、その表土が風で舞い上がるなどした場合の放射性セシウムによる内部被爆のリスクも明らかになっていません。
これは、人類が初めて遭遇するに等しい災害なので、実は今後の経過によっていろいろな危険の事実が明らかになるのだとしたら、私達は放射能災害を実体験するモルモットのようなものです。
そう言えば、3月、4月中はマスクをして外出していたことを思い出します。ひょっとしてマスクが必要なのは今までずっとだったのか、いや、今後も必要なのかもしれません。
そう考えると、一刻も早く想定されうるだけのあらゆるリスクの想定をした上で、リスク軽減のための予防行動を起こさなければなりません。

「足と靴の相談室」ロビンフット長津田 http://www.robinfoot.co.jp/

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