水がしみ込んでいる石を直したい

大橋理宏

大橋理宏

テーマ:大切なこと

お墓に使用する石で水が吸わない石はあるのでしょうか?

ほぼ吸わないという石はあるのですがまったくはないと思っています。

特に緻密で一色に見えるものは吸いにくい、また色の濃いものは吸いにくいものが多いのですが

いわゆる白御影(ゴマ塩上のもの)は経年と共にやはりすった水が抜けにくくなり

シミみたいになります。

これは不良品でもなんでもなく、常に風雨にさらされる、しかも定期的にメンテナンスをしていない事を考えれば当たり前の事なのですが、

お客様の視点に立ってみるとたまにしか行かないのに、急になんか変化したように見えてしまうといったことはあります。

そして今の石は特に機械磨きですから、納めたときが100%であれば、徐々に劣化、経年変化しているのです。


さてタイトルの件ですが、しみ込んでいる水分を抜きたいという事ですが。

取り外し屋根のあるところで洗浄後に温風をあてておけば外にある状態よりも改善はします。

ただし建てた当時の輝きに戻るものでもありません。

また、墓地に戻して2,3度、雨が降れば、取り外した時の状態に近いところまで戻ってしまいます。

コーティング(様々なタイプがあります)を施しても、時間の経過とともに水はしみ込みます。

つまり、水の吸い込みにぜったいはなく、新品であっても数年のうちには環境によっては吸い込むようになります。

さらに極端に水を吸い込む石材もあります。

ご自身が選びたい石が数年後にどんな感じになるかは墓地の中に答はあります。

吸水率はあくまでも試験体の数字であるので、自身で目視することも大切にしてください。

墓地歩きでは石材を見つけることのできる石材店が必要です。

石をちゃんと判断できる石材店をパートナーに選ぶのも大事です。

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大橋理宏
専門家

大橋理宏(石工技能士)

株式会社大橋石材店

神奈川・横須賀でお墓コンサルタントとして活動。「終活」全般の悩みを的確に答え、相談できる先など悩みを解決。お墓に関する悩みは特に実績があります。生前予約の墓じまい「お墓のみとり@」を主宰

大橋理宏プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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