日本の銘石 東日本版
昨日は母と子の話を書きました、これは広く社会を見れば
家族・地域コミュニティ-・または会社でのひとの関係性にもつながる。
昔よりもつながっているようにも感じる。
ただそのつながりはもろくもある。
表面的に文字だけでその人の感情まで読み取らずに判断するからすれ違いも多い。
やはりリアルに関わり、お互いの目をみて話せる関係性が本当は強い。
そう考えるとモノとの関係性もそうかもしれない。
ネットなどでいいなあと買ったけど届いてみて残念といったように、やはり目で見て触って感じることが大事。
今私たちの石材業界は仕事の範囲をお墓の掃除という分野にまで外部に委託して受注する時代となった。
代理墓参りとお掃除といった分野だ。
確かに体調などでどうしてもいけないという人も多くはなってきたが、元気な方で自分がちょっといけないから行ってきてという方まで今はいる。
そういった方のお墓まいりまで代行してしまっている。
その反面お墓まいりを伝えてもいる。
本来石屋がすべきことなのだろうかとも思える。
そう、関係性から考えれば触ることも、感じることも、行くことすら放棄させているのではないだろうか。
見極めは難しいけど、お墓との関係性を保ってほしいのであれば代理清掃などはあまりすべきではない。
お墓参りをする人観察していて、汚れているのを嫌がって、とても雑な掃除をする人もいる。
きたないから触りたくないという人もいる。
簡単に落ちる汚れでも落ちないと言い、こんなに汚れるのは石が悪いと言われたこともある。
これは掃除の仕方や、この汚れにはこう掃除したほうが良いとこちらが伝えてこなかったのがいけないと今は感じている。
人のかかわりもモノとのかかわりも伝えてこなかった結果なのだと思う。
なので昨年からお墓掃除の仕方や汚れの落とし方のセミナーをするようにした。
参加する人はお墓の汚れがきになっていてまだあきらめていない人が来ている。
そういう人を増やすことが墓地に人を増やしお墓を大切に感じる人を増やすことだと思う。