エンディング産業展2016 石材業の観点から 小さいお墓の提案

大橋理宏

大橋理宏

テーマ:お墓を作ろう

大きなお墓?小さなお墓?


今回の展示でお墓に関してみるとお墓の小規模化という感じの

「小さなお墓」が数か所で提案をしていました。

床面積でいうと60cm×60cm前後のもの

ですからカロート(納骨室)部分を縦長にして、その上に墓石といったスタイルです。

骨壺収容数は関東の標準的な7寸(直径21cm伸び)で4つ納められるようなイメージのものがありました。

標準的なお墓でそのサイズの骨壺はいくつ入るの?ということでいえば6から8といったところでしょうか。

なぜ4つでいいのか?


一つの理由としては核家族化が進み家族の規模が小さくなったことが大きな要因ではありますが、

先祖代々ではなく今の家族のサイズでいいということ。

えっ?結婚したらかぞくふえるんじゃ?

確かにそうですが、現在の生涯未婚率(50歳までに一度も結婚しない人の統計)の割合をみても男性はすでにおおよそ4人に1人という状態に来ています。男子が結婚しなければ先祖代々はなかなか成立しにくく、可能性としては4つ入ればよいという家庭もかなりあるということもあるとおもいます。

墓地ありき 墓地がなければお墓はたたない


ただしこのような提案を誰が求めてみていったのか?

消費者は低コストでご自身の家族と照らして必要であれば欲しいと思います。

小売は「こんなのがうれるのかな~?」「石の量が少ないよな~。1件は1件だし」というのが本音。でもお墓を建てる人がいるということはありがたいと必要に迫られればといったスタンスが大半だと思います。

では墓地サイド
まず自社で霊園を運営されているような石材店は普通に「今頃?」と思われる方も多いかもしれません。

いわゆる民間霊園では、次の区画開発の機会に計画しても面白いなと思うかもしれません。

寺院墓地は?

うちのお寺には必要かな?まだ必要じゃないかな?
まわりもやっていないし、永代供養墓もつくったからいいじゃないか?と思う方も結構あるかもしれません。

ただ、もしも檀家さんが減りつつある状況のお寺さんはこの形に合わせ仕組みをしっかり作れば檀家さんが増える、併せて永代供養墓も動き出す可能性だって秘めていると私は感じます。

今回このような展示をしていたところにあえて突っ込んで質問してくることができなかったのですが、どのように説明して見せていたのか今更ながら気になります。

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Mybestpro Members

大橋理宏
専門家

大橋理宏(石工技能士)

株式会社大橋石材店

神奈川・横須賀でお墓コンサルタントとして活動。「終活」全般の悩みを的確に答え、相談できる先など悩みを解決。お墓に関する悩みは特に実績があります。生前予約の墓じまい「お墓のみとり@」を主宰

大橋理宏プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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