コラム
2015年はお墓にとって試練の年でした。16年にはなにが起こるのか
2015年12月31日 公開 / 2020年8月25日更新
終活ブームから始まったお墓に対する向かい風は今年一気に強風域になりました。
お墓という概念が「向き合える場所」というよりも「お骨の預け先」として変化しながら、
「お骨」そのものを残さないという選択肢もかなり増えてきました。
本来でいえば、「お骨」は土に還るのですから残るものではありませんが、
土に還っていくといく時間経過で故人と別れていくという自然の時間すらもなく
宇宙の塵にまで行く時代が来ました。
強風域と書きましたが、暴風域ではありません。
というのも私はお墓を選びたいのだけど、求めているお墓・墓地に出会えないから、より費用の掛からない簡易な方法に向かっているのだと思います。
石材店だけの問題でなく、墓地を提供する側も含めもう一度今求められている墓地はなにか?
そこに答えはあると思っています。
もちろん従来型のお墓が建てられる方は普通に建てると思います。
その割合が減るのは間違いないでしょう。
先祖代々のお墓の限界も来ているからです。
「貧困」と「移動する社会」、そして「跡継ぎのいない家庭」
これは避けられないものとして、私たちが提案していかなければいけないのが明日から始まる年。
先送りできない年になるかと思います。
年の最後に明るい話題ではありませんが、年の終わりに感じることです。
お墓文化はなくなることはありませんが変革期に来ているので、こちらからも新しい情報をより速く得て
提案や意見をしていきたいと思います。
本年も約300記事を書かせていただきました。
来年も同様にご愛顧いただければと思います。
1年間ありがとうございました。
良いお年をお迎えください。
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