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大橋理宏

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大橋理宏(おおはしまさひろ) / 石工技能士

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コラム

吸水率について考える 横須賀 お墓 専門家

2014年9月23日 公開 / 2020年8月25日更新

テーマ:石の良し悪し

コラムカテゴリ:冠婚葬祭

コラムキーワード: お墓参りお墓

横須賀のお墓を作って47年
大橋石材店2代目大橋理宏です。

本日は「お墓参りの日」です。皆様レッツお墓参り!

さて昨日の記事で前ふりしてありますので吸水率にかんしてもう少し細かく。

と言っても私の感覚的な部分が多いのですが。

そもそもこの吸水率ってお客様はどの程度理解しているかというと、

イシヤサンのホームページに吸水率が低い石を選んだ方が良いと書いてあったというのがメインで、どの程度何が起こるというのは何もご理解していないというのが実態なのです。

たとえば白御影でいうと時間とともに水を吸い込んで抜けなくなってきたというものが多いと思います。

ピカピカに光っている御影石(分類はまた改めて総称で)なのになんでこんなに水吸うの?

いちばんわかりやすいのは軽石とか火山の溶岩の石。

いっぱい穴がありますよね。

あの状態が限りなく詰まって穴もあまり確認できなくなったのが御影石など墓石材。

細孔(さいこう)という細かい穴があるんです。

表面上にあるその穴に水分が入り抜けにくくなると常に濡れているような色の状態にまで変化してきます。

その穴が水を持ちにくい性質のものが吸水率が低いんですね。

で、水分を持ちやすいと汚れる(濡れた色のように)となるから避けたほうがいいという判断をしているようですが、

白御影と言われる石はほとんどが吸います。

また吸水率がやや高めにも関わらず吐き出すのがうまい石もあるみたいです。

じゃあ、「この見極めはどうしたらいいの?」

そこです。

30年以上たっている(少なからず10年)お墓がある墓地を歩いてみましょう。

いろんな石のいろんな変化が見て取れます。

その時に石屋さんと是非一緒に歩いてください。

もちろん知らない石などもありますが、あまりにも適当過ぎて石の説明もできない石材店(もしくは仏壇店)などはお客さんの望んでいる石の性質もきっと知らないとおもいますので避けたほうが無難かと。

話は戻って、この石は〇〇石です。年数とともにこんな変化が起きるんですよと教えてもらえます。

すると水を吸わない黒い系統の石にまた違う変化に気が付くかもしれません。

続きはまた明日。

この記事を書いたプロ

大橋理宏

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大橋理宏(株式会社大橋石材店)

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