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メタボリックシンドロームとマグネシウム

上村徳郎

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テーマ:マグネシウム

メタボとマグネシウムの効果をまとめました


インスリン感受性

インスリン感受性を改善させます。インスリン感受性が悪化すると、筋肉などで血糖をさげる働きが悪くなり、血糖値が高い状態が続き糖尿病へとつながっていくのです。日本での試験ですがマグネシウムを1日300mg、30日間服用させたところ、HOMA-Rを指標にしたインスリン感受性は有意に改善したとのことです。

高血圧

高血圧の人では食塩摂取が有意に多くMg摂取が有意に少なかったとの報告があり、また近年は精白された穀類を食べる食習慣が一般化したため、マグネシウムの摂取が不足し高血圧が増加したと推定されています。

メタボ

メタボのリスクとして、マグネシウムとともにタウリン摂取の減少が問題であることが世界的な研究で示されています。

コレステロール

以前からマグネシウムの欠乏は動脈硬化の危険因子である肥満、糖尿病、高血圧、高脂血症と関わりのあることが報告されています。肝臓内でのコレステロール合成にも関与しており、マグネシウムの補充は血中中性脂肪を低下させ、血中高比重リポタンパク(HDL)を上昇させ、血中コレステロールを低下させる可能性があります。

マグネシウムは食物繊維摂取のマーカーでもあり脂質、糖質の吸収を抑制して抗肥満、抗脂質異常症の作用を発揮するのです。またマグネシウム自体はNaポンプの活性化で細胞内 Na 貯留を抑制して抗高血圧作用を発揮するのです。

マグネシウムの多い食材はこちら↓
https://mbp-japan.com/kagoshima/aitokukai/column/5105289/

基礎と総論 マグネシウム摂取と生活習慣病のリスク
腎と透析 (0385-2156)86巻2号 Page183-188(2019.02)

マグネシウム高含有塩水湖水液(MAG21)のインスリン感受性に及ぼす効果
マグネシウム (0913-4867)20巻1号 Page76-79(2001.11)

脂質代謝とマグネシウム
Clinical Calcium 15巻11号 Page1827-1838 (2005.10)

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上村徳郎
専門家

上村徳郎(内科・腎臓内科医)

医療法人愛徳会 上村内科クリニック

内科・腎臓内科の治療を専門にさまざまな病気の要因となる生活習慣病の予防にも力を入れています。生活習慣病に関わる食生活や栄養の見直しを予防の基本とし、食事法などをアドバイス。テレビ番組などの医療監修も。

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