森林から「多様性」を学ぶ
行政機関職員様向けアンコンシャス・バイアス研修に登壇しました
6年前から毎年担当させていただいている丸亀市役所様の「男女共同参画 職員研修」では、これまでにアンガーマネジメントやハラスメント防止、ワークライフバランス等のテーマを担当しました。
今年度は「アンコンシャスバイアスに気づく ~多様性を活かす職場づくり~」として、アンコンシャス・バイアスについてお伝えしました。
アンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)とは何か?
アンコンシャス・バイアスとは、自分自身が気づいていない「無意識の思い込み」「無意識の偏ったモノの見方」「無意識の偏見」等と表現されている概念です。
私たちの脳は、過去の経験や見聞きしたことを「自分なりに解釈する」という機能をもっています。この機能は、物事を素早く効率的に処理することをサポートする高速思考といわれており、考える以前に、「瞬時に」かつ「無意識に」自分なりの解釈をします。
これにより、「似たような場面に遭遇したときに素早く判断できる」「教訓を得られる」といったメリットがあります。
その一方で、自分なりに解釈することから、それぞれが同じものを見ていても違ったことを感じていたり、同じ言葉を聞いていても違ったことを想像したり・・・といった現象が起こります。
そのほとんどは、「私は悪くない」「私は正しい」「失敗したくない」といった防衛感情から「無意識」のうちに物事を自分にとって都合の良いように解釈しています。それらの「自分の都合」の良いように曲げられた解釈は、日常の中で、何気なく「決めつけ」や「押しつけ」等の発言や行動として現れます。
たとえば、このようなことはありませんか?
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・世代、性別、年齢、出身、学歴、血液型などで、相手を見てしまうことがある
・「男のくせに」や「女のくせに」など思ってしまうことがある
・つい、「これまでのやり方」や「前例」に固執してしまう
・「普通は〇〇だ」「たいてい〇〇だ」「○○するのが常識だ」という言葉を使うことがある
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組織で発生しやすい具体例とともに、「知る」「気づく」「対処する」の各ステップの詳細をお伝えしました。
誰もが自らが持つさまざまなバイアスに気づき、「これって思い込み?決めつけではないか?」などとまずは自らを振り返り、その上でより良い言動を選択することができれば、よりより良い職場環境への変化に繋がると思っています。