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赤ちゃんには本物を食べ分けるチカラがある!

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テーマ:健康寿命

赤ちゃんには本物を食べ分けるチカラがある!
自然界の動物たちが危険な食べ物を本能的に識別するように、赤ちゃんや小さいお子さんにも生命保持本能が正常に働いていて、食べて良いものと悪いものを感知する能力が備わっています。

赤ちゃんや小さな子供に化学物質を使った食品を食べさせると、すぐに口から吐き出します。一方、本物の食品は喜んで食べてくれます。

野菜が嫌いだというお子さんに対して、有機肥料で作られた「これは良い」という野菜を食べさせると「美味しい!」といっておかわりをし、お母さんが驚くのを何度も目の前にしています。

化学物質を多用し、人工的に作られた味に慣らされてしまった大人には不思議に思える現象です。

脳に味覚が刷り込まれ、完成するのは幼少のうちといわれます。

味蕾(みらい)がまだ完成されていない幼少の時期に与えられる食べ物の味覚にだんだん馴染むようになっていき、それが脳に記録されるようになります。

※味蕾(みらい)とは?

舌にある味細胞の集まりで、甘味・苦味・塩味・酸味などを感じることができます。 これらの味が複雑に混じり合い、人は“おいしさ”を楽しむことができます。 味蕾は頬の内側や唇にもありますが、大部分が舌にあります。 味蕾の数は乳幼児で約1万個、成人になるにつれて約7500個まで減少すると言われています。


平常から化学調味料や人工的に作られた甘味や香りなど、小さい時に食べたものの味がやがて成人した後に、いわゆる「オフクロの味」になるということです。

最近では野菜嫌い、果物嫌い、漬物嫌い、味噌汁嫌いの子供や若い人が増えています。


そのような子供たちや若い人たちの好んで食べたがるモノはなんでしょう?
そこに一つの偏った傾向があることに気付かれることと思います(普段、どんな野菜、果物、漬物、味噌を食べているかにもよりますが)

自然から離れ、人工的に作られた味に馴染んでいくとどうなるか?

化学物質依存型の栽培による農畜産物をはじめ、化学調味料や防腐剤、香料、着色料など、化学物質をいくつも使った調味料や漬物、惣菜、あるいは菓子やインスタント食品、もろもろの加工食品に取り囲まれている今日ですから、当然そうしたものに味覚が慣らされていってしまいます。

意識的に求めない限り、いわゆる「自然なモノの味」を知るすべはないかもしれません。

自然な方法で栽培された良質の原材料を使用し、添加物などの使用を極力抑え、自然な手法で作られた調味料、例えば味噌、醤油、酢、ケチャップ、マヨネーズ、ドレッシング、だし、スープなどと、そうでないものとを食べ比べてみてください。

本来喜ばれるはずの自然的なものが美味しくないと感じる場合は、もうかなり味覚感知能力が低下してきており、将来的には健康が害される恐れ大です。


しかし、子どもたちには本来自己の生命維持向上の本能が備わっており、自然で、健全な生命力ある食べ物を求め識別する力が潜在的にあるわけですから、幼少のうちから、可能な限り自然なもの、本物といえるもの、まともな食べ物といえるものを、できるだけ子供のうちからわかるようになるのが理想的と言えます。








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専門家

山内外茂男(フードアナリスト)

有限会社土の味

これまでに約五万個の野菜や果物を取り寄せ、自ら食して調査を実施。そうやって培った経験値と味覚が何よりもの強み。分析は糖度や食感、香りなど多岐項目にわたっており、膨大なデータが体にインプットされている。

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