もう開花
根津美術館(東京)が保有する、国宝・燕子花屏風がこの季節に合わせて公開されている。
作者は、あの尾形光琳。
根津美術館は、もともと河内・丹南藩の江戸下屋敷であったが、武士の時代が終わり
荒れ果てたままになっていた屋敷を、鉄道王とも呼ばれている東武鉄道創業者の
根津嘉一郎が取得し、邸宅とし後にコレクションした美術品を公開する目的で
美術館を開設した。
現在の建物は、あの隈研吾氏の設計である。
美術館の庭には、ちょうど燕子花が満開であった。
都会の喧騒の中で、静寂を感じ取れる数少ない場所である。