105歳の現役芸術家
先日機会があって、金メダリスト北島康介さんの、話を拝聴することができた。
対談スタイルの講演会であったが、発するオーラは次元が違っていた。
特に印象に残った言葉として、「金メダルは夢ではとれない、あくまでも目的として
4年間精進し、研ぎ澄まされた心と体にもっていくこと」・・であった。
4年間という時間軸に、緻密な計画を立てて確実に実行していくこと。その中には
ケガや調子の良し悪し 等々あらゆる想定できることを織り込んで計画を立てて
いくことが必要であるとのことであった。
並外れた練習量と数多くの実績を残した北島康介さんでも、頭(=脳)と体が
一体となった泳ぎは、一度しかなかったそうである。
その時の境地は「無」になるそうである。
その泳ぎが、北京五輪平泳ぎ100m決勝だそうである。
金メダルを獲得した後に、あの名言「何も言えねぇ」が生まれたそうである。
「無」の次元に達すれば、言葉では現わさせないかもしれない・・
心にしみる、北島康介さんの貴重な話に感謝したい。