苦節40年、世界最北端のコーヒー豆生産挑戦
今年度のノーベル化学賞を受賞した吉野彰さんを、科学好きにさせた原点の1冊として
いま注目されている名著「ロウソクの科学」。
意外に知られていないが、3年前の2016年ノーベル生理学・医学賞を受賞した
大隅良典さんも、小学生の頃に兄からこの本を贈られ、学者を目指すきっかけとなった。
この本は、イギリスの科学者マイケル・ファラデーが1860年のクリスマス・レクチャー
として6回にわたり講演した内容を編集したものである。
約160年前、日本はまだ幕末の頃に書かれた名著が、いまに活かされている。
吉野さんは小学校4年生の時に当時の新人担任教諭から、この本を薦められたことが
科学への目を開くこととなった。
ある意味では、この名著を読みこなしていた新人担任教諭も素晴らしい。
ちなみに、この新人担任教諭は津田(旧姓:内藤)貴恵さんという方で
83歳となる今も、北海道でご健在ということである。
筆者も遅ればせながら、このクリスマスまでにこの名著を読みこなしてみたい。