コラム
代車が使えない北陸新幹線の特殊事情
2019年10月17日 公開 / 2021年3月2日更新
千曲川の氾濫で水没した北陸新幹線の車両、その完全復旧の前に大きな壁がある。
素人的には、東北・上越等の新幹線から代車を手配すれば・・と思うが
そうはいかない北陸新幹線の特殊事情が、その背景にある。
まず、新幹線は沿線の電力会社の周波数をもとに、東海道、山陽、九州は60ヘルツ
東北、上越は50ヘルツを採用している。
しかし、北陸新幹線は、東京電力(50ヘルツ)、中部電力(60ヘルツ)
東北電力(50ヘルツ)、北陸電力(60ヘルツ)と、沿線の周波数を
その都度切り替えるため、専用のシステムを搭載した特殊車両となっている。
また、難所として知られている群馬・長野県境の碓氷峠越えの区間は、有数の急勾配の
ため、モーター出力やブレーキ性能を高めた、これも特殊車両となっている。
最悪、車両を新造するにしても新幹線は「注文製造」のため、最低でも1年以上の
期間を要するらしい。
利用者にとって被災前の状態に戻るには、相当の時間と覚悟が必要のようである。
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