コラム
台風銀座の沖縄で、なぜブルーシートは見かけない?
2019年10月15日 公開 / 2021年3月2日更新
千葉県を中心に、台風15号で甚大な被害を受けた。
2,000本以上の電柱が倒壊し、今も住宅の瓦が壊れ、数多くの家屋が
ブルーシートで覆われている。
しかし、台風銀座である沖縄では、この光景はまず見ない。
調べたところそれには、しっかりとした理由がある。
あの赤い独特な沖縄の瓦は、そう簡単に壊れない、飛ばされない、工法となっている。
瓦を一つ一つつなぎ、更に漆喰で固めている。
また、屋根の造りにも工夫があり、屋根が四方向に傾斜する造りの寄棟屋根と
なっているため、風を逃がしやすい構造となっている。
まさに先人の知恵である。
また、沖縄の住宅の85%異常がコンクリート造りとなっている。
台風被害とシロアリ被害から守るため、1960年代以降コンクリートの家が増えていった
さらに、同じ頃沖縄でセメント工場の操業が始まり、木造住宅よりも安価であることも
背景にあったようである。
地球温暖化の影響で、ますます巨大化、強力化する台風。
そのうち、沖縄以外の場所でも、シーサが鎮座するあの赤い屋根が
ブール色に代わって目に入ってくるかもしれない。
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