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アフリカ・ケニアでは昨年8月から、ポリ袋の製造、販売、輸入が法律で禁止された。
使用した場合だけでも、最長で4年禁固刑または最高4万ドル(約440万円)罰則金
となることもあるらしい。
世界で一番厳しいポリ袋規制の国と、言われている。
ケニア国内ではポリ袋による環境汚染が進み、食用の牛の胃袋からポリ袋が
20枚も見つかったということもあったらしい。
海洋汚染も進み2050年までには、海では魚よりプラスチックの方が多くなる
という厳しい予想も突き付けられた。
ケニアでは、過去にもポリ袋問題を解決しようと何度も試みを行った。
最初ケニア政府は製造業者や輸入業者に対して、厚さ30ミクロン以上のポリ袋の
使用を許可した。
その後、リサイクルしやすいようにと60ミクロンに引き上げたが、国民が厚さの
違いを判別できないことで、失敗に終わった。
また、製造業者らは8万人の雇用が失われると禁止撤廃の裁判を起こした。
これについては、裁判所は訴えを退けた。
このように、ケニアは相当の覚悟でプラスチック環境汚染に向き合っている。
日本の方は数年前にレジ袋の有料化がスタートしたが、売上優先により無料化に
戻す業者が現れ、コンビニやほとんどのドラックストアーは無料のままである。
この問題に対しては、ケニアと日本では「向き合う姿勢と覚悟」が大きく乖離している。
世界各国よりプラスチック汚染対策については、「日本は後進国」と揶揄されている。
どうする日本?