なぜ、その企業は生き残ったのか ?
株式会社金剛組(大阪市天王寺区)は、日本最古の会社で創業は578年、1440年の歴史を持つ、世界最古の企業でもある。
今年、能登立国1300年にあたるが、それよりもさらに140年古いことになる。
四天王寺建立のため聖徳太子によって百済より招かれた3人の宮大工である金剛、早水、永路のうち、金剛重光が創業し四天王寺のお抱え宮大工となっている。
写真は四天王寺(大阪市)
しかし、この金剛組も順風満帆ではなかった。
神社仏閣にもコンクリート建築が浸透しことにより、大手瀬根コントの価格競争に巻き込まれ経営危機に陥り、2005年に金剛組の宮大工としての技術を後世に残すため、高松建設社が支援に乗り出し、その傘下に入り再スタートを行った。
現在は本業の宮大工に立ち戻り、100人以上の宮大工を抱え見事再生を果たしている。
四天王寺を築いた工法「組み上げ広報」は、いまも金剛組に生きている。
金剛組が1400年以上にわたって培った技術がなければ、今はなかったであろう。