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上野峰喜

環境に優しい電解水や食品資源リサイクル機器のプロ

上野峰喜(うえのみねき)

株式会社金沢テックサービス

コラム

「危機管理」から見る「驕れる者久しからず」

2018年6月3日 公開 / 2018年6月26日更新

テーマ:各種支援業務

コラムカテゴリ:くらし

日大アメフト部の問題は世論を巻き込んで、報道されない日はありません。



当初は、責任の所在はどこにあるのか? から、いまは日大の対応が後手に回ったことで「危機管理」対応に話が進展しています。

一方が真実を述べ、一方は虚偽の発言・・・と色々なコメンテーターも発言しています。
筆者から見ると、1年前から今も国会で続いている事の大学版のように感じます。

2つに共通している「危機管理」対応で感じたことは
①対応にスピード感がなく、必要に迫って(後手に回って)対処している事。
②対応が場当たり的で、後になってつじつまが合わなくなり更に事を複雑化している。
③最高責任者(トップ)の出るタイミングが遅く、それが逆効果になっている。
④保身に走り、誠意と覚悟が伝わらない。

組織の最高責任者が起きている状況を冷静に把握し、誠意をもって自ら率先して行動に移すべきだと考えます。

2000年6月に戦後最大の食中毒となった「雪印集団食中毒事件」が起こり、14,780名の被害者が出ました。
その時の社長が記者の質問に対して「そんなこと言ったってねぇ、わたしは寝ていないんだよ!」と、トップとしてあまりにも軽率な発言をし、その世論より指弾を受けることがありました。


言うまでもなく、その後業界第1位の雪印乳業社は、世論からのレッドカードで消滅してしまいます。

歴史は繰り返されるのか? それとも、人は真摯な姿勢で学ぼうとしているのか?


「対岸の火事」で済まされないことは、確かのようです。

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上野峰喜(株式会社金沢テックサービス)

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