大富豪が、ばらまく二酸化炭素
いま2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックに向けて、授与されるメダルを廃棄される電子機器等に含まれる資源、いわゆる「都市鉱山」からのリサイクルで作ろうという動きが出ています。
リオでの「金メダル」
なぜ「都市鉱山」からメダルを作ることが、「地球環境破壊の防止」につながるかというと金・銀・銅の金属を天然鉱山から採取するには、採取量に対し何千倍以上の、エネルギー等地球資源を使い、また地球そのものを破壊している背景があるからです。
特に「金」(金メダル)については、いまだかってリサイクルで作られたことはないようです。
ロンドンでは、一時は金メダルをリサイクルで作ることを議論されましたが、結局は金の資源メジャーからの寄付でまかなわれたそうです。リオでは、銀と銅については約30%のリサイクル原料が含まれていたとのことです。
オリンピックとパラリンピックでは、約4000以上のメダルが授与のため必要とのことで、金は10k、銀は1200k、銅700k 位の量が必要となりますが、国内で廃棄された家電等から回収されたリサイクル量で、対応が十分可能とのことです。
廃棄された電子プリント基板
世界初の「都市鉱山・金メダル」が選手の胸で輝くことは、「日本の環境技術」と「もったいない精神」も、世界に誇れることに等しいと思います。