税理士が顧問契約を解除する時
風が吹けば桶屋が儲かるという話が有ります。
とかく今の世では有ふれた事ではゆかぬ。
今日の大風で土ほこりが立ちて人の目の中へ入れば、世間にめくらが大ぶん出来る。
そこで三味線がよふうれる。そうすると猫の皮がたんといるによって世界中の猫が大分へる。
そふなれば鼠があばれ出すによって、おのづから箱の類をかぢりおる。
爰(ここ)で箱屋をしたらば大分よかりそふなものじゃと思案は仕だしても、
是(これ)も元手がなふては埒(らち)明(あか)ず
— 無跡散人『世間学者気質』より
これはある事象が発生したら思わぬところにその影響が出るという例えばなしです。
この2年ほど
世界はコロナに翻弄されています。
その翻弄の結果、いま世界はインフレの大きな波にさらされています。
国際商品(原油、金属、穀物など)が軒並み高騰しています。
なんとこの一年で5割近い高騰です。
中にはコーヒー、天然ガスの9割高
原油7割高
アルミ5割高などその急上昇には歯止めがかからない状況になっています。
コロナで生産が追いつかない
脱炭素で原油採掘への投資が回らない
ウクライナ問題で天然ガス供給がストップするかもしれない
家畜飼料の高騰で食肉価格の値上がりが止まらない
コロナで端を発した混乱がこれまでもこれからもまだまだ世界を翻弄し続けると予想されています。
経営者は
こんな時こそじっとガマン
ではありません。
自らが生き残っていくための新たなタネを探さなければなりません。
いくつもいくつも一つでも多い方が良いでしょう。
そしてそのタネをまき芽を出させ育てる。
もしもそんな時間がないというなら
既に幹になり枝葉を付けている会社をM&Aで買ってくるのも良いでしょう。
動いた者勝ち!
今まで以上にそんな時代になったように思います。