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山根敏秀

企業の資金繰りや黒字化経営に精通する税務のプロ

山根敏秀(やまねとしひで) / 税理士

税理士法人マネジメント/グランドリーム

コラム

生産性向上への取り組み

2021年10月28日

テーマ:業績アップ

コラムカテゴリ:ビジネス

生産性向上への取り組みを真剣にやっていますか?
生産性向上は社内の一人一人の意識向上とは無関係です。
大切なのは仕組みを変えることです。

例えば
ペーパーレス・電子化
テレワークの取り込み
出張移動対面厳禁
社内のモノの移動禁止
人力の排除
決断の仕組化
整理による物の削減
ブラックボックス(属人化)排除
こんなところからスタートさせると良いでしょう。

人に頼ることが生産性の低下につながります。
例えばコンビニは有人レジを無くそうとしています。
そこにいた人を配達に回すことで売上を上げようとしています。
人が要らなくなるのではなく効率を上げようとしているのです。

業務スーパーでは陳列に人手をかけません。
少人数で運営するためです。
その分他社より安く商品を売りたくさんの人が来店する仕組みを作っています。

レストランでもロボット配膳が浸透してきています。
正確にそして安心感を与えるために好評です。

大手企業では受付に人がいなくなり機械が応答しています。

倉庫内作業も勝手にロボット配送装置が縦横無尽に走り回っています。

どんどんAIやロボットが私たちの生産性を高めてくれています。

が、チョッと待ってください。
私たちの生産性は確かに上がっていきます。
しかし、私たちに先行する世界各国は更に生産性を高めて行っています。
ということは相変わらずの世界順位の生産性ということになりかねません。

なぜ世界を気にするかというと
世界の中のニッポンの位置が私たちの賃金や物価などに直結しているからです。
世界的インフレ傾向もありますが
この秋から急に私たちの生活にインフレの足音が近づいています。
その一因となっているのは円安であることに間違いはありません。
円安は日本経済の弱さの反映です。
円安になると外国人が日本に観光に来やすくなるなんて言っていられません。
まだ世界中がコロナ禍です。
そんな中で年間3000万人を超えていた外国人観光客が100分の一になり
そんな外国人観光客が大挙して日本に押し寄せるとは考えにくい現状です。

私たちがまずやらなければならないことは一人当たり売上を上げること
そして自分たちの賃金を上げることです。
生産性を高めることへの挑戦はこれから先何十年経とうと何百年経とうと続きます。

今日の生産性向上への取り組み
しっかりやって行きたいものです。

この記事を書いたプロ

山根敏秀

企業の資金繰りや黒字化経営に精通する税務のプロ

山根敏秀(税理士法人マネジメント/グランドリーム)

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