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コラム
保険という経営者責任
2013年6月15日 公開 / 2021年3月2日更新
我々税理士の仕事にはリスクマネジメントという分野があります。
いわゆる企業経営上の危機管理です。
東日本大震災でもリスクマネジメントの有無で明暗を分けた企業がたくさんあります。
人間は自分の死に向き合うことを嫌う傾向にあります。
自分は不老不死であるとは誰も思っていません。(望む人はたくさんいますが・・・。)
しかし、一日いちにち確実に死ぬ確率は高くなっていることを実感している人は、
死期を予言された病人など一部の人を除いて、皆無と言っていいのかもしれません。
経営者には経営責任があります。
経営責任は生前のみならず死後においても付きまとう事が多々あります。
私が知る限り、企業経営者は事業資金という名目で
多額の資金を金融機関から借入れをしていることが大半です(それを最近は返していない)。
中には事業資金という名目で生活資金すら調達している企業さえあります。
そのような企業の場合、企業所有財産も少なく
経営者にもしも(=死亡)ということがあった場合
遺族は多額の負債を相続せざるをえなくなる事があります。
もちろんこれに対抗する方法は「相続放棄」という形で対抗できますが
被相続人である経営者からは何も引き継ぐことができなくなってしまいます。
遺族である奥様や子供さん達は
相続を知った日から生活にも困る訳です。
そこで必要なのが保険です。
経営者は保険嫌いであることは許されないのです。
保険料は必要経費です。疑う余地などありません。
自分が好きで始めた仕事のツケは決して遺族に残してはいけません。
せめて最後くらい「良いお父さんだった」と言われたいものです。
ゴルフへ行くお金があるなら
飲みに行くお金があるなら
その一部を保険に使いたいものですね。
それが経営者の責任というものですよ。
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