白露(はくろ)
きょうは、立秋。
暦は秋になりました。
七十二候では37候「立秋 初候 涼風至(すずかぜいたる)」の候です。
旧暦では 水無月十四日なので、まだまだ暑い盛りです。
今年は、雨が降らず、大地を冷ましてくれません。
国内観測史上最高を更新する、41.8度が観測され、危険な暑さといわれています。
しかし一方で、線状降水帯の発生などにより局地的に猛烈な雨が降って、
道路の冠水や浸水、土砂崩れなどの被害、交通機関に影響を及ぼします。
甲子園球場で開催中の高校野球も、今年は開会式を夕方からにするなど、
暑さの厳しい時間帯への配慮を、更に追加して運営されています。
大地を潤す、雨の恵み。
今年のように、雨が極端に少なくなると有難さが身にしみます。
水道の蛇口をひねれば出てくる水も、元が枯れれば出ないのです。
先月の、天皇皇后両陛下モンゴル公式訪問では、
歓迎式典や慰霊碑供花に際してなど、訪問先で幾度も雨が降りました。
乾燥した気候のモンゴルでは、
【雨は縁起のよいもの】【徳の高い人が来ると雨が降る】のだそうです。
命を支える水の恵みは、乾燥地帯に住む人たちには切実だとわかります。
鳥獣人物戯画(ちょうじゅうじんぶつぎが)に、烏帽子を被った蛙が描かれています。
それは、陰陽師の事だと教わりました。
陰陽師の大切な役割に、雨乞いがあったようです。
実際に、祝詞上げで何度も雨が降るのを目撃しました。それは、局所的な雨でしたが
かつてはもっと、大規模な祭祀だったのかもしれません。
近世においても、琵琶湖の水を巡る、水争いの話も聞いたこともありました。
取水制限、給水制限のかかる前に
日常的に、自主的な節水の意識も大切です。
福岡市に住んでいた時、水道栓に節水コマが入っていたことを思い出します。
「熱中症など、この暑さに注意!(2010-8-19)
https://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/2812336/
『秋の過ごし方 (2010-08-07)』
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/9266/
『秋の養生~悲しみ・憂いに注意~(2012-08-12 )』
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/29560/



