夏越の大祓と2025.7.5

椎結子

椎結子

テーマ:こころとからだの養生法

2025年も、半分が過ぎ去ろうとしています。

年末に一年間の見える汚れを落とす、大掃除をします。
そして、目に見えないツミ・ケガレを、祓い清めるのが、年末の大祓神事です。

一年の半分になる、6月末にも半年の間に積もったツミ・ケガレを祓い清める
夏越の大祓(なごしのおおはらえ)という神事があります。

ツミ・ケガレといっても、大きな罪や穢れをいうのではなく
わたし達が日々の生活を普通に過ごす中での、日常厄のことです。
家の中も、ほんの少しの間にでも埃(ホコリ)が積もってしまいます。
そんなイメージです。

6月の大祓では「茅の輪」という、茅で作った輪をくぐってお参りする神社もあります。
陰陽道系の神社が主ですが、最近は増えているかもしれません。

左まわり、右まわり、左まわりと八の字に三回くぐって穢れを祓います。
茅の輪くぐりの唱え言葉は、以下の通りです。

【水無月の 夏越しの祓え する人は千歳(ちとせ)の命 延(の)ぶというなり

 思うこと 皆(みな)つきねとて 麻の葉を 切りに切りても 祓えつるかな

 宮川の 清き流れに 禊(みそぎ)せば 祈れる事の 叶わぬはなし 】

7月になっても設置されている神社もありますので、是非、半年の禊をされて下さい。
わたしはまだ早かったですが、夏至の日、明石市立天文科学館に行ったおりに
隣接している、柿本神社さんに設置されていましたので、くぐってきました。

また、夏越祓(なごしのはらえ)の和菓子と言えば「水無月(みなづき)」
以前は京都を主とした関西の風習でしたが、近頃は関東でも販売されているようです。
わたしは、これからいただきます。
水無月

この半年間の、ご自身にとっての困りごとや、不安はありましたか?
今年は、日本人の主食であるお米が、店頭に並ばなくなることもありました。

このような日常の食に関する、不安。
あるいは、災害などに対する不安。

ちまたで、2025.7.5の大災難の預言が流布しているようです。
その元になった漫画『私が見た未来』の広告が、電車の中に貼ってあったことに
わたしは、大変驚きました。

災害に備えるということは、いつであっても必要ですが
過度の不安・恐れは、人から人へ、社会へと伝播していき、
それは、取り巻く自然界へも影響していきます。
逆もあります。

かつて、1999年7の月『ノストラダムスの大予言』が流布していました。
過度の不安を抱かず、“必要な分だけ”の備えを。
お米も、無いときは、見かけたら“とりあえず買っておこう”という人もあったのではないですか?
その結果、余剰になったご家庭や、本当に足りないご家庭ができたかもしれません。

先ずは、自分自身のツミケガレを祓い
自分のいるこの場所から、その浄めが同心円に拡がっていくことをイメージしてみて下さい。

皆さま、7月5日以降も、予定がはいっておられますよね。


『夏越の大祓〈なごしのおおはらえ〉(2011-06-30)』
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/20903

『茅輪神事(ちのわしんじ)(2011-07-01)』
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/20914/

「生きる気持ちが減る~気が枯れる~(2012-12-26)」
https://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/2833333/

「水無月(2016-6-16)」
https://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/2861535/

「おはぎ~季節の和菓子~(2025-3-20)」
https://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/5188289/

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椎結子
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椎結子(心理カウンセラー)

Yu-cocoro office

ライフステージごとに経験する心理的・身体的・社会的な変化を踏まえて、相談者がより良い人生を歩んでいけるようサポート。メンタルだけでなく、生活養生の観点からもアドバイスします。

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