空中ブランコ
きょうは十月三十日、長月二十二日。
二十四節気では霜降(そうこう)。
七十二候は、11/1までは53候「霜降 次候 霎時施(こさめときどきふる)」。
11/2~6は、54候「霜降 末候 楓蔦黄(もみじつたきばむ)」へと移ります。
霜降は、秋の最後の節気。
そのほとんどは秋の土用と重なり
きたる冬に向けての準備期間となります。
二十四節気は、動植物の季節による変化をあらわす節気で
それを更におおよそ5日ごとに3つに分けて発展させたものが、七十二候です。
中国からやってきた生物の季節学は、
江戸時代に暦学者によって、日本の気候風土に合うように改定されました。
「予防の更に向うにあるもの~七十二候から~(2013-02-28)」
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/34861/
四季のはっきりしている日本は
季節の移ろいを感じそれに合わせた生活を営む、
感性の高い国でした。
春と夏には、陽の気で生長し
秋と冬には、陰の気を収蔵する
自然のリズムに合せた生活を心がけることは
養生の基本となります。
四季の移ろいが
生→長→収→蔵 と進むように
人の人体の生長発育は
生(生まれる)→長(成長する)→壮(盛りを迎える)
→老(老いる)→已(死ぬ)
と命のプロセスが進んでいきます。
人生において春から夏に移ろうとするとき
体は、長→壮 のプロセスを進んでいきます。
発達を考えるとき
人の身体は、ほぼ20歳前後で出来上がります。
それは、生まれてきて
それぞれ与えられたこの体を使いこなせるようになる
そんな時間のように感じます。
体と、その生まれてきた環境になじみ
その社会で生きて行く基本が出来上がる頃です。
そこから
各々の人生の色付けが本格的に始まるのです。
わたしが見たあの日の若者たちは
まさに、その入り口に居ました。
「次の段階に移ろうとするときは
空中ブランコのようなもの。
手を離さなければ
次のブランコには、移れない。」
発達心理学を学んでいた時
なんどもその言葉を聞きました。
それまで
決まった時間の中で生きていた生活から
自分で決める
自由な時間を手に入れたのです。
しかし
それはまた、自由に慣れないものにとっては
混乱・混沌の始まりともなっていきます。
その時、道標になってくれるのは
其々が育ってきた環境となります。
しかし、それもまた
「手を離さなければ
次のブランコには、移れない。」
のです。
「空中ブランコ(2018-03-31)」
https://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/2863903/
『天地の呼吸(2018-09-13)』
https://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/5004655/
コラム一覧 :人生の目覚め
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/?jid=2771
コラム一覧 :発達心理
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/?jid=1846
コラム一覧 :The Sence of Wonder
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