五月病 3
晴天の日が続いています。
きょう平成三十年四月二十一日は、旧暦では弥生(やよい)六日です。
昨日より
二十四節気は春の最後の節気 「穀雨(こくう)」となりました。
春分の頃の、花の開花を促した雨とは異なり
この時期の雨は
土地を潤し、種まき・発芽を助ける雨となります。
七十二候では16候 「穀雨 初候 葭始生(あしはじめてしょうず)」。
葭(葦)の “あし”の音が“悪し”に通ずるとして、“よし”と呼ばれることもあります。
梨を、有りの実と呼ぶのも同じです。
春の、下から上にむかっていこうとする力が働くのは
自然界の草木や虫だけではなく、
自然の一部である、わたしたちヒトも同じです。
気が上がり、体内の蟲も動きだし
訳もなく苛立たしく感じることも起こります。
苛立ちや怒りの感情は、「怒は肝を傷(やぶ)る」といわれ、
肝の働きに影響します。
「肝(かん)」の主な働きは
全身の気を滞りなく流し、必要なところに振り分けたり
体内の血液を、蓄えたり適切な量を供給することです。
また、対になる「胆(たん)」は
決意や判断力と言った、精神的なものとの関連があります。
肝ののびやかな働きを活かすためにも
怒りの感情をうまくコントロールしましょう。
順に咲きにぎわう花々の美しさや、
新緑の瑞々しさを見ることは
「肝」と関係の深い「目」を通して、
こころを鎮め、養生の助けとなります。
また、今は夏になる前の土用の時期です。
土用の時期は、次の季節への準備期間。
胃腸の負担を減らし、心身を調整していきましょう。
「七情(しちじょう)(2011-02-10)」
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/17194/
「蟲(むし)(2018-03-06)」
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/63673/
「啓蟄(けいちつ)とハラノムシ(2017-03-05)」
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「五臓六腑(2010-07-19)」
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『土用・梅雨の過ごし方(2010-07-05)』
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「春のエネルギー~新年度の始まり~(2016-04-01)」
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『春の過ごし方*ストレス解消法1* (2010-04-20)』
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コラム一覧 :こころとからだの養生法
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