夏の過ごし方 1
昨日の雨が、空気を洗ってくれました。
きょうは、平成三十年三月九日。旧暦睦月二十二日。
二十四節気は三番目の節気 「啓蟄(けいちつ)」です。
「笑いは“薬”」
今日のNHK連続テレビ小説『わろてんか』の台詞です。
寄席風鳥亭にも【 薬 】の額が掲げられています。
薬と聞くと、まず薬局・薬房などで購入する
目に見える品物をイメージします。
しかし、一方で 目には見えない
「笑い」や「泣くこと」が薬になることがあります。
あるいは
「いい薬になる」ような経験も、薬になります。
「食べ物」も薬です。
「笑い」と「泣くこと(涙を流すこと)」は
共に、
脳内モルヒネといわれるβ-エンドルフィン(脳内ホルモン)の分泌を
促進してくれるのです。
「涙を流すこと」には、幾つかの種類(*)があります。
その中で、大脳皮質前頭前野の働き、共感からくる
「情動の涙」がβ-エンドルフィン分泌を促進してくれる涙です。
(*)基礎分泌の涙、反射の涙、情動の涙
子どもの時、テレビの新喜劇をみて育ちました。
藤山寛美(ふじやま かんび)さんに、笑わせてもらい
泣かせてもらいました。
こころが閉じて
泣くことも、笑うこともできない時があります。
笑っていい
泣いてもいい
と
自分に許可を与えられる時が
来るとよいですね。
「時薬(ときぐすり)・日にち薬(ひにちぐすり)」
という薬もあります。
【笑こと】は、祓いの一つでもあります。
『笑門言葉(しょうもんのことのは)〈略詞〉
諸々の禍ツ事(まがつこと) 厄(わざわい)をば
吾(あ)が笑いにて 祓い清めん。
は へ ひ ほ ふ 。
福の神よ 守りたまえ 幸(さき)わいたまえ』
引用) 『播磨古式祝詞祭文集』
「笑いの力(2011-03-23)」
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/18377/
【笑い】の力については、ノーマン・カズンズ(米/ジャーナリスト)が、
関節の病気(膠原病)の痛みが
「10分間腹をかかえて笑うと、少なくとも2時間は痛みを感ぜずに眠れるという効き目があった」
『笑いと治癒力』(松田銑訳 現代岩波文庫)
と著したのが始まりでしょうか。
【笑い】の効果については、様々なことが紹介されます。
・ナチュラルキラー細胞(自然免疫の主要因子として働く細胞)が増加する。
・α波(癒し・リラックス)β波(精神活動・集中)の両方が発生する。
・脳内の血流量の増加
・β-エンドルフィン(脳内ホルモン)の増加。
β-エンドルフィンは、脳内モルヒネともいわれ、痛みを軽減します。
また、気分がよくなる快楽物質でもあります。
大泣きすることでも、分泌されます。
『福々しい(2012-10-02)』
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/30962/
『笑う門には福来る (2012-12-31)』
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/33327/
「食べ物は“薬” その2(2018-02-28)」
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/63629/
『ストレスとは(2010-12-15)』
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/15636/
コラム一覧 :こころとからだの養生法
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/?jid=164
コラム一覧 :メンタルヘルスとセルフケア
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/?jid=325
参考文献)
『脳からストレスをスッキリ消す事典』 有田秀穂著
PHP研究所 2012年3月第一版