喪失と悲しみの心理 2
4月も半ばを過ぎました。
今は、二十四節気では五番目の「清明(せいめい)」
七十二候では、15候「清明 末候 虹始見(にじはじめてあらわる)」の頃になりました。
清明の頃は、万物が清らかで、大地に生気がみなぎります。
草木が一斉に天を目指し、百花繚乱となる美しいときですね。
この清明の時期は、あれこれ考えずに、感情の起伏に気を付けること。
ゆったり、そしてノビノビすることが自然の気に沿うことになります。
とは言っても、年度の変わり目ですから
様々に新しいことが始まったり
あるいは何かが終わり、環境が変わった方も
多いことでしょう。
いつもお伝えしているように、良いことも、ストレスになります。
簡単に言えば、変化にはストレスが付いてくるということです。
新しい環境になった方は、その環境に馴染むまで
自覚の有無にかかわらず、心身に負荷がかかっていることがあります。
【ムーブメントブルー】という言葉があるとか・・・
「引っ越しで、こころが不安定になること。」だそうです。
読んだものには、転勤先に同行した家族にみられると
紹介してありました。
赴任された本人は、職場に行くと
とりあえず自分が誰かを知ってくれている人がいます。
けれども、家族はまさにゼロから始まります。
それまでに、自身の活動や所属があった方は
それを失うこともあります。
もちろん、本人にも変化があります。
さまざまな事に伴う『喪失感』は、案外気づきにくいのですが
癒えていくまで、ずっと根底に流れつづけているもであると感じています。
気づいて、自分自身を労わり、頑張ってる自分に感謝することが大切です。
ちなみに、以前紹介いたしました
【社会再適応評価尺度】 (HolmesとRahe 1967年)から、抜粋します。
(ストレス値 100 を最高として、結婚 50 を基準にして作られています)
色々なパターンがありますが、引っ越しに伴うものは、
転居 20
生活条件の変化 25
家計(経済)状態の大きな変化 38
個人的習慣の変更 24
単身赴任(夫婦の別居) 65
転職・異動 36
勤め先の破産・合併 39
職場での責任の変化 29
学校生活の変化・転校 20
社会(社交)活動の変化 18
退職・引退 45
など・・です。
心当たりのある方は、数字を足してみてください。
過去1年を振り返り、100点を越えているとしんどい感じです。
4月17日から、季節の変わり目の【土用の時期】にもなっています。
土用の時期は、胃腸の調子に気を付けてください。
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「喪失感 (2010-06-28)」
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/10764
「マッジブルー(2010-05-22)」
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/9651
「土用のうなぎ〜土用の時期の養生〜 (2012-07-19)」
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/29024/
「土用・梅雨の過ごし方(2010-07-05)」
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/11032/
「予防の更に向うにあるもの~七十二候から~(2013-02-28)」
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/34861/
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家族間の、コミュニケーションに
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