統合性 VS 絶望 〈 エリクソン発達理論・老年期 〉
ゲイル シーヒィ(Gail Sheehy)は、現在のライフサイクルは
昔と比べて5~10年位ずれてきているとし
次のように【成人期の新しい地図】をあらわしました。
【仮の成人期(18~30歳)】
実力だめしの20代
【第一成人期(30~45歳)】
激動の30代
繁栄の40代
【第二成人期(45~85+α歳)】
燃え立つ50代
安らかな60代
賢人の70代
解放された80代
崇高な90代
100歳万歳!
シーヒィは、年齢基準(暦年齢)はもはや基準ではなくなったと言います。
それは世界で起こっている変化の素早さと、複雑さが
成人期のライフサイクルを根本的に異なるものへと絶えず作る直しているからです。
これを『ライフサイクル革命』と称しました。
それも、一世代という短期間で全体の形が根本的に変化しました。
乳児期は肉体的成長により特徴づけられます。
成人期は心理的・社会的成長の幅(結婚・子どもの誕生・就職など)によって特徴づけられます。
しかし発達のステージは、このような節目の出来事によって規定されるのではなく
次に移る必要があるというシグナルは、内的な不満(心理闘争)によるものとしました。
その新しいステージに移る転換点となる決断の時期は
予測可能な“危機”であり、剥き出しの無防備状態なります。
その時の選択した『航路』が、未来の再構築のあり方を決めます。
今、もはや標準的なライフサイクルは無くなり、
自分があつらえたライフサイクルとなります。
社会的役割や発達の結びつきは変化し
新しい技術によって開かれた、新しい選択肢が生物としての寿命の限界を広げました。
そのため、進む『航路』のために正確な地図を探し求めますが
それらはすべて、時代遅れになっていることに気付くのです。
参考:「ニューパッセージ 新たなる航路」ゲイル シーヒィ 徳間書店
『ライフサイクル〈ユングから〉(2010-08-23)』
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/12450
『ライフサイクル〈レビンソンから〉(2010-08-24)』
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/12478
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