喪失と悲しみの心理 2
今、この時に鞍馬山に満ち満ちている活力を頂いたのも
偶然ではない気がしています。
パンフレットには【羅網(らもう)】についても書いてありました。
初めて聞くことばで、調べてみると
「珠玉をつらねたかざり網」のことだそうです。
『鞍馬山では本殿金堂をはじめ諸堂に奉懸しています。
この世界の森羅万象は、決してひとつ、ひとりで存在することはできません。
すべてが網の目のように互いに関わり合い響き合うことによって存在し、
その中でこそ個としての尊さ、重さを持つという真理を、網羅は形で表しているのです。
互いに結び合い響き合うあなたのいのち、わたしのいのち、
宝珠のひとつひとつはあなたであり私です。』
そして、次のようにも書かれています。
『インターネットも見えない網の目の働き、
全体が輝く網羅であるためにはひとりひとりが輝かなければなりません。』
ひとり一人の幸せは、ひとりでは叶わないし
ひとり一人が幸せでないと、全体が輝かないのですね。
震災被害に遭われた方々が、災害前の
ごく普通の日常の生活が送れることが幸せだったとおっしゃっています。
普通の日常にあっては、そのことの大切さを見失いがちです。
日々報道されていた、亡くなられた方の
そのひとり一人に、かけがえのない人生がありました。
今生きているわたし達が、
このことから気づき考えることがたくさんあるのだと思います。
また、わたしは個人的に
大地の精王でいらっしゃいます【護法魔王尊(ごほうまおうそん)】に惹かれます。
ウエサク祭(今年は5月17日)の資料には
護法魔王尊は次のように説明されているそうです。
『母なる大地がその懐に全ての生命を摂受(しょうじゅ)し、
形あるのもとして再び地上に甦らせるように、再生の活力をも持つ。
見えるもの見えないもの、あらゆるものを清め、直くし、
新生の姿、働きとして進化向上の力を与える。』
今は復興のための人と自然の力が必要だと思います。
歴史になるであろう今の出来事を、
過去の経験から学びつつ、未来に生かし
自然に寄り添い、尊重しながら、
そして癒され
自然の一部としての人として、どう共にあるかを考える時なのだと思います。
『鞍馬山から学びつつあること1(2011-05-09)』
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/19617
『自然治癒力(2011-04-11)』
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/18829
『整体観〈全体観〉(2011-03-11)』
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/18074
『レジリアンス(2011-03-15)』
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/18166
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