わたしはここにいる。
子育て中の方が、ずっと子どもにつきっきりで
たまには、一人になってホッとしたいと思うことがあります。
トイレが唯一、寛げるところという方もいたりします。
(それすら、後追いの時期は難しかったりしますけれども・・・)
誰の目も無いところで気を抜きたい思いというのは、誰にでもあります。
素の自分でいられる空間、時間は必要です。
避難所で暮らされている方は一ヵ月近くなり、プライバシーのない生活に
気が張り詰めたままで、疲れに追い打ちをかけておられることでしょう。
またその環境ゆえに、感情を抑えに抑えている方もあるのではないでしょうか。
きのうも書いたように、この春の芽生えの季節は
こころを伸びやかに、外に向かって広がっていくのが必要で
それを押さえ込むことは、他の季節よりこころの負担になります。
目の疲れや、肩こり、頭痛が出ている方もおられるのではないでしょうか。
昔話の『見るなの座敷』の系統のお話は、ある解釈では
嫁ぎ先で身の置き所のない嫁が、ひとときの安堵の時を切望する話であると言います。
阪神淡路の震災の後、
遺児の心を癒す「神戸レインボーハウス」が建設されました。(1999年)
そのなかには、心にたまったストレスを暴れて発散できる部屋(火山の部屋)や
一人で泣いたり、考えごとをする部屋(おもいの部屋)がつくられました。
*あしなが育英会のウェブサイト(http://www.ashinaga.org/index.php)より
被害の大きさゆえに、なかなか復興への道が開きにくく
避難されている方の『住』への対応が困難な状態です。
どこかの片隅にでも、一人になれる仕切られた空間や
あるいは、押さえている感情を出せるところが出来ればと願います。
*「あしなが育英会東北事務所」が仙台市に開設することが決定しました。
4月11日(月)の開所式には「神戸レインボーハウス」と同様に、東日本大地震・津波遺児の心のケアセンター「東北レインボーハウス(仮称)」構想が発表されます。
あしなが育英会ニュースより(http://www.ashinaga.org/)
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