阪神・淡路大震災 20年
今はあいにく雨が降っていますが、桜が咲き始めています。
今年はお花見は自粛?ですか??
日々移り行く自然の姿は、わたしたちに様々なことを語りかけてくれます。
そして、わたしたちもその自然の一部であり、その自然の中に身を置いて、
様々にこころとからだで感じることも大切なことだと思います。
とくにこの立春からの季節は、芽生え、生長していくときであり
それは草木だけではなく、人のからだも同じこと。
春の陽の気を取り込み、冬の間に滞った陰の気を発散させることが必要です。
開こうとする蕾を押し留めておくことは出来ないように、
伸びやかに太陽に向かって行くことが、自然に逆らわない姿です。
行きすぎたお花見のあり方は、かねてから問題になっていました。
その部分は、これを機会に是正すればよいのではないでしょうか。
穏やかに、連れだって花を愛でることは
今、誰しものこころの中に溜まっていっている痛みを、ひととき緩和してくれるでしょう。
もっとも桜はその特性から、
「世の中に 絶えて桜の なかりせば 春の心は のどけからまし (在原業平)」
と、違った心配を連れてくるかもしれませんが・・・。
それでも、きょうの桜はどうかと見上げるその時だけでも他のことは思わずに居られます。
そして、その見上げるという行動がこころを外向きに変えてくれる力があります。
草木花の美しさ、空の青さ、雲の姿、自然には人を癒す力があります。
去年 桜を見たときには、今のこの日本の状況を誰も考えたりしませんでした。
明日は当然、変わらずやってくるものでした。
「つひに行く 道とはかねて 聞きしかど 昨日今日とは 思はざりしを (在原業平)」
日々増える、亡くなられた方の数が辛いです。
おひとりお一人のお名前は、やはり見ることが出来ません。
散る花が、悲しみを誘うかもしれませんが、それでもやはり
桜を愛でるゆとりが出来ればと思います。
被災地の方の、自然に深く傷つけられたこころが
自然の姿に癒される日が早く訪れることを願っています。
『春の過ごし方*ストレス解消法1*(2010-04-20)』
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/8880
『整体観〈全体観〉(2011-03-11)』
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/18074
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