重陽の節供(菊の節供)
妊娠・出産は女性にとって大きな出来事ですが
この妊娠・出産により、体の中の血液が入れ替わり浄化が起こります。
それはどういうことかというと
妊娠することにより、胎児を養い成長させるために
体内の血液は胞中(ほうちゅう=子宮)に集まります。
妊娠していないときは臓器としての役割はないので
そのようなことはおこりません。
そして出産により、失う血液も少なくはありません。
また、授乳でも失います。
(母乳は、血より作られる)
出産後には、血の道が変わると言われるのはこの事によります。
産後の養生は、出産により失った血液を回復させるために必要です。
血液は「肝」との関わりが深いため
「肝」と関わる「目」の養生も大切です。
出産後は目をいたわり、本を読んだり、パソコンをしたりなどの
目を使う作業は控えましょう。
産後の洗髪や櫛ときを、産後28日(一周期)戒めるのも
理由は同じです。
「肝」と表裏関係にある「胆」の経絡が頭をとおっているため
その刺激をさけるためです。
これら産後の養生が充分でないと
マタニティブルーや、更年期になってからの問題を引き起こすことになります。
また、産後の腰痛も
出産により、精をつかさどる「腎」の消耗によるものです。
「血」や「腎」を養うには充分な栄養が必要です。
産後は、滋養のあるものを食べ
ゆったりと休養出来る環境を周りも作ることが大切ですね。
『精(2010-07-21)』
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/11475
『気1(2010-08-01)』
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/11831
『気2(2010-08-02)』
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/11856
『気血(2010-08-18)』
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/12290
〈中医学 30〉