ライフサイクル (レビンソンから)

椎結子

椎結子

テーマ:発達心理


きのうは、ユングのライフサイクル理論について紹介致しました。

それを実証的に考えたのがレビンソンでした。


レビンソンは以下のように人生を4つに分けました。

1.児童期と青年期(0~22歳)

2.成人前期(17~45歳)
   ・成人への過渡期     (17~22歳)
   ・おとなの世界へ入る時期 (22~28歳)
   ・30歳の過渡期     (28~33歳)
   ・一家を構える時期    (33~40歳)

3.中年期(40~65歳)
   ・人生半ばの過渡期    (40~45歳)
   ・中年に入る時期     (45~50歳)
   ・50歳の過渡期     (50~55歳)
   ・中年の最盛期      (55~60歳)

4.老年期(60歳~)


レビンソンのライフサイクルは、成人前期~中年期の人生後半に重点が置かれていることがポイントです。

4~5年ごとに転換期が存在し

それはそれぞれの個人が、その時期に生活のパターンや人生設計が変わることと関連します。

この生活のパターンや人生設計は【生活構造】と表現されていますが

この生活構造を変える時が、危機的な時期になります。


レビンソンによると、同じ生活構造は7年以上続かないとされています。

☆7年・・・どこかで出てきた区切りの年数と重なりますね^^


この危機的な時期の中でも、【人生半ばの過渡期(40~45歳)】は

男性にとって急激な変化といわれています。


これに対してゲイル シーヒィ(Gail Sheehy)は、

女性はもう少し早い35歳ごろから中年期の危機が始まるとしています。
   


ただ、レビンソンこの理論は伝記的面接法(biographical interviewing)という研究方法によって導き出しており

かつ、男性からのみということで疑問視する声もあります。



『ライフサイクル(ユングから)2010-08-23』
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/12450

『人生の四季(2010-08-22)』
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/12412



参考文献
Levinson, D.(1977),The Seasons of a Man's Life. New York:The William Alanson White Psychiatric Foundation.


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