天癸 (てんき)
最近、生薬の宣伝で見かける言葉になりました。
中医学の勉強では
【精・気血津液(しんえき)】のまとまりで学びました。
分けると『精』『気』『血』『津液』です。
今までに書いてきた分もありますが、
今日は『血』の簡単なことを・・・(詳しいことは後日)
血は、暑い時期は体表近くを流れ体温を下げようとします。
逆に、寒い時期は沈み体温を保持しようとします。
体表に近くなることで、内臓の血が不足しがちになり
消化吸収にも影響します。(食欲不振の理由はこのあたりにもあります)
そのうえに水分の摂り過ぎから、胃液が薄まっていることも拍車をかけます。
このような体自身の持つ調整機能が、今年は猛暑で追いつかなくなっていることに加え
冷房の良く効いた室内と、外気の温度差に対応できず
自律神経の調整も難しくなり、なんとなくだるい状況になりやすくなります。
『精』『気』『血』『津液』は全て、食べ物の栄養素から作られているため
食欲不振で、栄養不足の状態は悪循環をもたらします。
お盆も過ぎましたが、今年はまだまだ暑いです。
何とか頑張って食べて、睡眠も充分にとり元気に乗り切って頂きたいと思います。
『精(2010-07-21)』
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/11475
『気1(2010-08-01)』
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/11831
『気2(2010-08-02)』
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/11856
〈中医学 27〉