わたしはここにいる。
様々なものを失う体験があります。
5月22日のコラム『マッジブルー』でも少し触れました。
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/9651
『・・・喪失感もおこります(おこらない方もいます)
たとえば
名字の変わる方は、それまでの時間ともにした名前を失います。
結婚を期に退職する方は、仕事とそれまでの実績を失います。
遠い地に移る方は、慣れ親しんだ様々なものを失います。
それらの喪失感は、人によっては大きなダメージとなります。
また、それまでは自分の自由な時間を過ごしていた場合は
それを失うことへの不安があるかも知れません。』
喪失の悲しみは、その人が意味あるものとして持っている何かを失う
あるいは無くしてしまったことにより起ります。 【対象喪失】
次の6つに分類されます。
(1) 愛情・依存の対象の喪失
(2) 住み慣れた環境や故郷などの喪失
(3) 地位や役割の喪失
(4) 身体的自己(体の一部)の喪失
(5) 自己の所有物(有形・無形)の喪失
(6) アイデンティティの喪失
これらの対象喪失による悲しみの心理過程【悲哀】や
悲哀の心理過程で経験する落胆・絶望の体験【悲嘆】を通じ
次第に、こころの整理をしていきます。
整理していくことが出来れば、適応出来たことになります。
対象喪失による、喪失感・悲しみは普通の感情です。
ただ、尋常でない状態で日常生活に支障が出るようであれば
どこかで対処して頂く必要があります。
周りや、自分で居心地の悪さを感じたら
間違っていても良いのでどこかと繋がってください。
そんな喪失感の感情なんて必要ないと思われますか?
何十年か前
レイ・ブラッドベリのSF小説で、その感情を無くした世界の短編小説を読んだことがあります。
最愛のものを失っても、次の瞬間には忘れて笑っている世界
どうですか・・・?