喪失と悲しみの心理 2
人は生まれながら怠惰であるか、勤勉であるか?
リーダーシップ理論として、アメリカの経済学者ダグラス・マクレガー(1906~1964)が説いた
『X理論・Y理論』があります。
リーダーが部下の人間性をどのように捉えているかに焦点が当ててあるのですが
『X理論』は人は基本的に怠惰である。という「性悪説(せいあくせつ)」的な人間観に基づくものです。
だから働かせるにはコントロールが必要であるので、管理とは
放っておけばサボる部下を“飴と鞭”によって強制的に動かすものだ・・というものです。
『Y理論』は人は基本的に勤勉である。という「性善説(せいぜんせつ)」的な人間観に基づくものです。
人は自ら進んで設定した目標のために、外部からの強制がなくても自己統制して仕事をする存在である。
それは、
人の成長を尊重して、一人ひとりの役割を高めるマネジメントを実現しようとする新しい管理論です。
カウンセリングやコーチングを行う場合
『Y理論』に基づくこと・・・と、わたしは学びました。
一人ひとりが持っている、素晴らしい資源の力を信じています。
「わたしなんて・・・」と思うことから
「わたしでも・・・」と思えたとき、変わるチャンスです。
過去は変えることができませんが
未来を変えることはできます。
そして、過去を捉えなおすこともできるのです。