自分に触れてみましよう。
こんなにまだまだ暑い盛りなのに申し訳ないですが
暦の上では立秋のきょうから立冬(11月7日)までの三ヵ月は『秋』になります。
今、秋の養生法と言われても、それどころではない暑さ!
と思いつつも書いてみたいと思います。
ただ、中医学では【随気制宜(ずいきせいぎ)】という重要な理論があります。
随気制宜とは、季節性・地域性・個体差に応じて治療を選択する治則です。
今年の猛暑は、10年に一度といわれていますので
養生法も、夏の過ごし方と併せながらが必要になるでしょうか。
「夏の過ごし方 1 (2010-05-06)」
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/9265
「梅雨明け~夏・長夏の過ごし方2~(2010-07-18)」
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/11457
8月になり、立秋がきて「お盆」がやってきます。
お盆はあちらの世のお正月でもあるのですね。
先祖の霊をお迎えし、共に過ごして、お送りする。
しばらくすると、「地蔵盆」があります。
春、夏と上ってきた陽の気は
この立秋(陽中の陰)を境に陰に向かいます。
そんな8月に生死の境目が交わるような時期があるのが興味深いですね。
『蜻蛉〈とんぼ〉(2010-08-14)』
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/12194/
秋は風が強く、地の気は澄んで冷たく、万物は色を変えていきます。
早寝早起きをこころがけ
春夏と外に向かっていた気を少しずつクールダウンして
内へと収めていきましょう。
呼吸も穏やかに、肺を損なわないように気をつけましょう。
そのことが次の冬をスムーズにむかえるための準備にもなります。
また、秋は乾燥の季節です。
肌がカサカサしたり、口が渇き、喉がイガイガします。
今年の春は金星が接近していたので
似たような状態になっていましたね。
『金星と春(2010-06-03)』
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/10063
この時期『梨』が清熱効果もあり、秋の乾燥を防いでくれます。
「秋の瓜は腹を壊す」と言います
体を冷やす瓜類は、秋の気配を感じたら控えるようにしましょう。
(参考:『中国伝統医学 入門編』 神戸中医美容整体学院)
〈中医学27 季節の養生法・秋〉