自分に触れてみましよう。
新年度が始まり、あちこちで新入生や新社会人を見かけましたね。
芽吹きの時期と重なり、本当にすがすがしい気持がします。
でも、新しい物事の始まりは、ワクワク・ドキドキだけではなく
不安も運んできます。
ストレスは良くない出来事だけではなく
良い出来事でも起こります。
心身の変調をきたさないうちに、上手にストレスを発散させましょう!
先ず、この春という季節の持つ特性を知ることも大切ですね。
木がのびのびと上や四方に伸びていこうとするのと同じように、
成長発展しようとする季節です。
一日で言うと、陽の気が上昇していく日の出から正午にあたります。
一日の始まりが大切なように、この春の時期は
一年の中で最も重要な時期です。
木が伸びていくように、心身をのびのびと活気づかせることが
春の季節に適応していくことになります。
ところがこのときに、生じて伸びようとするものを
押さえこんだり、芽を摘み取るようなことをしてしまうとどうでしょう。
季節に適応する力を奪われ、それは次の季節にまで影響します。
新生活の中で、うまくいかないことも多くあるでしょう
くよくよせずに、前向きな気持ちを保ちましょう。
周りの方も、おおらかに見守ることが大切です。
たまりそうな、たまってしまったストレスに
春は青(緑)のものが体に良いとされます。
今年は青物が高くてなかなか手が出ませんね・・・
そんな時は戸外に出て、美しい新緑に目を向けてください。
視線が上向くことで、内に内に向かおうとする気持ちが
外に向かうようになります。
そして胸を張り、肩を開いて深呼吸しましょう。
先ずしっかりと吐くことで、吸えるようになります。
深呼吸で新鮮な空気が体にめぐることで、体も温まります。
体が冷えることでも、気力は失われます。
また、吐くことにより副交感神経が優位になり
リラックス効果があります。
踏み続けているアクセルに、ブレーキをかけてくれることになります。
普段から、ふっーと息を吐いて力を抜くのも大切ですね。
くれぐれも、ため息にならないようにして下さいね。
〈中医学 2 季節の養生・春〉
【智恵カフェ5月号】