坐骨を中心に寄せる感覚シミュレーション
体幹主導、骨盤幅、胸郭の幅で背骨をしならせる
背骨が気持ちよく伸びるには、
体幹主導の状態にすることが必要です。
2枚の画像を比べてみましょう。
上の写真は骨盤幅、胸郭の幅からはみだした反り方、
下の写真は骨盤幅、胸郭の幅からはみださずに
背骨をしならせたものです。
上の写真では、お尻を後ろから前に押して
腿がきつく固くなり、背骨は脚の動きに連れていかれて
不安定で、お肉が余っています。
お腹はポコッと出てしまいます。
膝は後ろに押されて、膝裏にお肉が集まります。
つま先重心になり、踵が浮きそうで、足裏の感覚が鈍くなります。
「反ろう」として、お尻を前に押したことから
他の部分が反応して、全てがばらばらに頑張る状態になってしまいます。
下の写真では呼吸して体の流れが通る状態にしてから
体幹の推進力ー一瞬で背骨を伸ばせる声(2020年3月15日)
一瞬で背骨を伸ばせる声ー応用(2020年3月16日)
前後のベクトルはなく、縦のベクトルで順に背骨を
骨盤幅、胸郭の幅の中で順にしならせました。
無理に押されているところがなく
重心は踵にあります。
体幹主導でコントロールして
体幹に手脚が従う状態です。
無理がなく、気持ちよく背骨が伸びます。
無理のないしなりを出していくのは
骨盤の幅、胸郭の幅からはみださないで
力の流れを通すことがいります。
反ろうと思って、背骨をガンガン押すと
骨のあるべき位置が歪められ、逸脱して
力の流れが通ってくれず
痛かったり、充分に伸びてくれません。
股関節が痛くなったり、詰まったり
背骨が無理に押され、
それを日常化していると
腰椎すべり症になることもあります。
体幹の骨の位置感覚が感じられる状態で
しなるのは、思っているより
狭い幅でコントロールしています。
反り腰の人などは流れが通る位置に誘導すると
「えっ!?これ、猫背になっていませんか?」
と大抵言われます。
日常での状態が背骨を押していることに
気づいておられず、それが当たり前になっているのですが
撮った写真を見せると
「あらっ!これでまっすぐなんですね」
と納得されます。
体はいい方向にも、悪い方向にも慣れるもの。
自分の体が無理のない状態で使われているかどうか
チェックして、よくないところがあれば
こまめに修正していくことが
痛みのない無理のない体、美しい、機能的な体を作ります。