坐骨を中心に寄せる感覚シミュレーション
肩甲骨の内側のインナーマッスルの痛み
「肩甲骨の内側の手では触れられないインナーの部分が
ずっと痛いんです」
ちょっと疼くというので見せてもらった。
(前から見た肩の状態)
前肩になって、肩が上がり、体が左に(前から見て)に寄っている。
腕が短くなっている。
脇が縮んでいる。
胸の形も違う。
(後ろから見た肩甲骨の状態)
右の肩甲骨は前肩になっているので外に引っ張られ上がっている。
反対側もあまり良いとは言えない。
どちらも肩の曖昧なフォルム。
(横から見た肩、背中の状態)
背骨が上下に引き合えず、反り腰になっている。
お腹もポッコリ。
体幹の位置感覚が崩れている。
どのように使っているか見せてもらった。
中心への寄せ方が直接的で、きつい。
ご自身ではインナーマッスルを使っているつもりが
アウターマッスルになっている。
腕から始めている。
私の体を触ってもらって
彼女のしている使い方と、インナーマッスルを使っての
中心への寄せ方の違いを感じてもらう。
他の方にも同じように触ってもらって違いを覚えてもらった。
「ああっ!使っているところが全然違っていました。
腹筋の奥深く、中の方なんですね。」
背骨の上下の引き合いを感じられる使い方を
改めて覚えてもらうと
「痛くないです!」
インナーの感覚がわかってからは
肩も体幹部もスッキリし、腕も脚も長く使えている。
レッスン後に一緒に電車に乗ったが
「ずっと痛かったのに、もう全く痛くないです!」
痛いところを経由しない使い方であると
当たり前に痛みはない。
前と同じような使い方をするとまた出てくるが
全体の位置感覚を把握して、痛みがある時は
やはり体が歪んだり、縮んだり
いつもと同じ状態にはなっていない。
肩だけ、肩甲骨だけを直そうとしても
痛みは取れない。
全体の流れが通るようにしてやって
痛くない流れの探し方がイメージできて
初めて痛いところが痛くないと自覚できる。